長時間の勉強が生み出すチャンス

士業にとっての勉強というのは大きく2つ、経営的な勉強と法律的な勉強に分かれます。
例えば経営の勉強ということであれば、セミナー、CD、DVDを買う、あるいは本を読むということになります。

士業全般だけではなくもっと広く全般に言えることですが、ここ数年いろいろなセミナーをたくさんしてきて感じるのが、「長いセミナーに参加したがらない」という方がとても多いということです。これはその人が悪いとかいうことではなくて、時間の感覚というものが全般的に変わってきたからという感じがとてもします。

私が独立開業した頃は、例えば午後1時半から5時ぐらいまでの、2、3時間位のセミナーがあったとしたら、その日は「セミナーの日」という感じでした。午前中に仕事を入れたとしてもちょこっとしたもので、あとはセミナーに備える。そして、当日セミナーが終わったら懇親会に出たりとか、あるいはその日は仕事的にはそれでおしまいというような、そんな感じでした。まさか、セミナーが終わった後にアポを入れたりということはしていませんでした。

ところが最近は変わりました。
スマホがそういう理由なのか、携帯なのかPCなのか、タブレット、もしくは世の中の流れなのか。何が原因なのかはわかりませんが、セミナーの前でも後ろでも、「時間があるんだったら仕事を入れよう」というような、「時間を刻んでいるな」という感覚があります。

例えば、いつもやっているC3というイベントをはじめ、他のイベントもそうですが、「長いセミナーは辛い」と言われます。確かに、とくに私が昔やっていたセミナーなどはワークも何もないので、聞くのが大変だったというのもあるでしょう。

それでも昔は、大変だけど聞かなかったわけじゃない。私のセミナーに限らずですが、みんな頑張って聞いていたんです。それが、だんだんみんなキツくなってきて「ああ1日6時間か、きついな」「やめとこうかな、興味あるんだけどな」というふうになっているところがあります。

もう一つ、法律の勉強について。
法律の勉強は、書士会の研修などを除けば、基本的には本でしなければいけません。あるいは実地というか、自分で経験してやらなきゃいけないんですが、昔に比べて本を読むのが辛くなっている。

多分それは個々人の年齢的なものもあるんでしょうが、全般的にそう言えます。スマホでサクッと行かないかな、というような感じもあって、重たい書籍を読むというのが、結構みんな辛くなってきているのではないかと感じます。

この2つの事実から何が言いたいかというと、「長い時間頑張って勉強できる人は伸びる可能性がある」ということ。

長時間セミナーを受けるのは大変ですし、みんなが敬遠します。ということは、セミナーだけではなく、CDなどでもそうですが、長時間頑張って勉強できる人は伸びる可能性があるわけです。みんな、できればこういう長時間の勉強は逃げているというか、避けようとしています。

ですから、例えば二日間セミナーなどは「長いからやめよう」とかではなくて、「二日間だけ頑張れば成果があげられる」と思えばいい。短いセミナーだったら軽く行ってみようかなと思いやすいものですが、2時間で学べるものは2時間でしかないんです。

書籍にしても同じです。本を読むのは大変です。そこで、頑張って本を読み切ってやっと競合他社と差別化ができる時代なってきた、というのもあります。と同時に法律の勉強も、本を読む以外のやりかたを見つけたら、これは相当やりやすくなります。

例えばCDの音声解説や、研修に出て研修講師から直接話をうかがうなど。法律の勉強として、パワーコンテンツジャパン株式会社では高難度というシリーズをしていますが、やっぱり本を読んでわかることもあるけれども、法律でも「人から直接セミナーで聞く」というようなことができれば、これは他との差別化ができる勉強法になります。

ですから、大変なものに頑張ってついていく。または、大変なものだから違うやり方でやってみる、ということをすると、自分が伸びるのかなと思います。

多くの士業、事務所はこういう傾向にあります。勉強が大変だと。だから逆に言うと、がんばって勉強したら勝てる。昔ほどあなたのライバルは頑張っていないかもしれない。だからチャンスなのかな、ということを最近感じています。

横須賀輝尚