「リストラ最底辺」から学んだ“人間力”の再定義

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「リストラ最底辺」から学んだ“人間力”の再定義
解雇から始まった0以下のスタート

2003年、私は新卒で入社したベンチャー企業をリストラされました。社会人になって間もない頃、自分が解雇されるなんて夢にも思っていませんでした。当時はリストラといえば50代、60代のベテラン社員が対象になるものだと思い込んでいたのです。

しかし現実は違いました。私は社会人ですらなく、「使えない認定」をされたのです。この経験は、自分が人間として最低限の存在だと感じるほどの大きなショックでした。

自分を「0以下」と認める勇気

リストラという経験をしたことで、私は初めて「自分の至らなさ」と正面から向き合うことになりました。そして、それが人生の良いスタート地点だったと、今では心から思っています。

自分を0以下の存在と認めたからこそ、他人を見下すことなく、どんな人に対しても学ぶ姿勢を持つことができるようになりました。「どんな人も自分より優れた部分がある」と思えるようになったのです。このメンタリティは、その後の人生やキャリアにおいて大きな支えとなりました。

「最底辺」から得たメンタリティ

この経験は私にとって、謙虚さと学びへの意欲を育むきっかけになりました。たとえば、今でも「自信があることには自信を持つ」一方で、「できないことはできない」と正直に認める姿勢を大切にしています。

ボルダリングを例に挙げれば、2025年1月現在で2級課題に挑戦していますが、まだ達成には至っていません。それでも、できないことを過剰に取り繕うのではなく、「学びの途中」と受け止めています。この素直さが、結果的に多くの人との良い関係を築き、学びを深める原動力になっています。

リストラを通じて得た“人間力”の再定義

この経験を振り返ると、リストラされたことで「自分は何も持っていない」という事実を認識し、成長のスタート地点に立つことができたのだと思います。これが、今の私の人間観や仕事観を形作った大きな要素です。

どんなに苦しい状況にあっても、それをきっかけにして自分を見直し、学びを深めることは可能です。むしろ、一度「自分は最低限の存在だ」と思えたからこそ、他者に対して敬意を持ち、学び続ける姿勢を維持できているのだと思います。

まとめ:リストラが教えてくれた「謙虚さ」の力

「最底辺からのスタート」と聞くとネガティブに感じるかもしれません。しかし、その経験が私にとって「すべての人から学ぶ」という大切な考え方を育む機会になりました。この謙虚さと学び続ける姿勢が、現在の自分を支えていると感じます。

人生においてどんな困難が訪れても、そこから得られる教訓を大切にしていきたい――リストラされたあの日の経験がそう教えてくれました。

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