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開業して1年目は、初めての申告業務や書類作成に緊張感を持って取り組んでいた。ビクビクしながらも、なんとか1年間をやり過ごしたという安心感があった。しかし、その“安心感”が思わぬ落とし穴になることを、2年目になってから実感することになった。
1年目は右も左も分からず、とにかく慎重に、丁寧に作業を進めていた。書類一枚作るにも時間をかけて確認し、「これで大丈夫か？」と何度も見直していた記憶がある。しかし、2年目に入ると「もう大丈夫だろう」という気の緩みがどこかに生まれていたのか、細かいところにまで注意が行き届かなくなっていた。
実際、自分でも思いがけないケアレスミスをしてしまい、「あれ？なんでこんな初歩的なことを？」と自分で驚いたことがあった。これは決して自分だけの話ではなく、同じようなタイミングでミスを経験する人が多いように感じる。
この経験を通じて、仕事に慣れてくる2年目・3年目こそ、気を引き締めて取り組む必要があると感じた。仕事に慣れてスピードも上がり、効率も良くなってくる時期だからこそ、「大丈夫だろう」という慢心が生まれやすい。むしろ、1年目よりもミスが出やすい時期とも言えるかもしれない。
もちろん、長くやっていけば仕事の精度やスピードは自然と上がっていく。でも、それと同時に「慣れ」からくる油断がついてくる。だからこそ、「自分はまだまだ」という気持ちを持ち続け、基本を忘れない姿勢が大事だと改めて思った。
「2年目・3年目は“ほっとした頃に事故が起きやすい”時期」として、自分への戒めとして覚えておきたい。仕事に慣れてからも、初心を忘れず、緊張感を持って取り組む。この心がけが、長く続ける上での大事なポイントになるのではないかと思う。
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