生みの苦しさを知らない誰かへ(2019年6月1日投稿記事)

【Think more.】

世の中が便利になればなるほど、メンドクサイことをできる人が生き残る気がしている横須賀輝尚です。ああ、メンドクサイこと、ちゃんとしている人はやってるなぁ…さて。

最近色々なことが起こり過ぎて、メモリ不足になっているような気がしますが、五月雨に書いていきます。

まず昨日の著作権侵害の件よね😂これはうちがお世話になっているライターの金子千鶴代さんから教えていただいたもので、「横須賀さん、パクられてますよ!」と。まあ、天才塾のパクリとかやっている人はちらほらいますが、さすがに私のレジュメそのまま使うとか、天才塾の名前そのまま使うとか、そこまではアホはおりません。まあ、たまに価格とビジネスモデルをコピーしている人はいますけど😂 同じことをやったら、絶対こっちが勝つに決まっているのに不思議です。

で、パクられたのはビジネス文書文例集のダウンロード書式。これさあ…どれだけつくるの大変か本当にわかってないからこんなことできるんだぜ。

まず、ビジネス文書の本をつくるときは、目次(つまりは掲載する書式)をつくらなければならない。で、ビジネス文書なんて、どれも似たような内容になる。これはしょうがない。でも、当然コピー&ペーストはできないわけで、「同じような内容の文章を、まったく表現を変えて執筆する」という作業になるわけ。ヒントは類書から。内容はほぼ同じ(になってしまう)。でも、著作権侵害できないから、すべてオリジナルで書き下ろす。結果、似てしまうのは仕方がない。ビジネス文書だから。でも、そんな気を配りながらまず文章を書かなければならないわけ。

しかも、かんき出版で出したビジネス文書の本は、リアリティを出すために、文中の社名や名前、商品名は◯◯◯◯とかブランクにしないで、すべて架空の固有名詞を挿入してある。

エアステンス株式会社の「エアステンス」はドイツ語で「1」の意味。ツヴァイテは「2」名前は日本で多い苗字を4つ。名前は執筆の前の年かなんかの子供の名前ランキングから選び、特定の誰かと同じになることなく、しかも一般的な名前になるように入れる。だから「佐藤大翔」とかそういう名前になる。

商品名とかも存在しているものは使えない。ゲーム機器も居酒屋の名前も、あらゆるものを創作しなければならない。これは死ぬ。そういう視点であの本を読むと、私の苦労がわかると思うよ😂 毎日お悔やみ文や謝罪文、抗議文を書いてたら病むわそりゃwww

まあ、そんな血反吐を吐きながら書いた本なのよ。それを250文例。そして、言い換え文例を250。これを書籍購入者には無料でDL公開しているわけで、それだけの苦労の中作られた本なわけですよ。

まだ調査してないからわからないけど、まあアフィリエイトの類でしょ。無料書式DLでアクセスを集めて。もう10年以上前の本だから大丈夫と高をくくったかな。いずれにせよ、来週菰田さんに会うので、そこから反撃開始です。

証拠保全したいので、それまでは完全に秘密厳守でお願いします。この件は。全部実況中継してやるわ。😂

余談だけど、もともとこの本は私の企画でも何でもなく、フリーの編集さんから、「企画決まっているんだけど、書き手がいなくて」と受けた仕事。共著の藤井里美という当時在籍していた社員が、いずれより会社の中核を担う存在になるからと思い、共著にしていいなら受けると伝えた。まあ、藤井の名前で本出しておけば、いずれ彼女を中心としたビジネスもできると思ったから。

ここだけの話、文章執筆というのは根気がいる仕事。やってみればわかる。そして、このビジネス文書の執筆には創作性がほとんどない。だから、藤井も相当苦しみ、結果として彼女には執筆ではなく、整理作業とチェック作業をお願いした。だから、あの本の原稿、注約、言い換え文例はすべて私が書いてる。

そんな息を止める作業だったのよ。
簡単にコピペできる時代になったけどね。
そして未来の投資だと思って取り組んだけど、2015年に藤井さんは退社😂

で、後日談があって、編集とモメながらもこの本を2008年に執筆。そして2013年に、第一法規からまたビジネス文書文例集執筆の依頼が来たのである😂 これはウェブDL用の原稿依頼で、依頼数は600www

やり遂げたよ。一部は手伝ってもらったけど、
もうビジネス文書文例集なんて、絶対やらないからな!w

では、仕事に戻りまーす。

※写真は2011年頃。藤井里美、荒川歩美(ともに元社員)。

*四谷会議:”無料”士業・コンサルタントオンラインサロン(横須賀輝尚主宰)


士業・コンサルタントのための無料オンラインサロン四谷会議です。四谷会議は横須賀輝尚が考えていることの公開と実践と結果、検証、問題勃発などを一番近くで見られるところです。リアルタイムの舞台裏とでもいいましょうか。そのうえで考える力を身に付けてもらえるよう、毎日記事を投稿しています。コンセプトはGet “Think more.”です。Facebookグループアカウントがあれば、すぐに無料で入会できます。

横須賀輝尚公式サイトでは、オンラインサロン「四谷会議」会員限定のFacebookグループにて投稿された横須賀輝尚執筆の記事のバックナンバーを公開しています。Facebookグループで投稿され、半年が経過し、横須賀による非公開指定を除くすべての記事を投稿。最新記事は四谷会議Facebookグループ(会費無料)で読むことができます。

※2019年11月現在、350名以上のサロンメンバーが参加されています。

四谷会議の詳細はこちら

Facebookグループにすぐに参加申請する場合はこちら(無料)

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP