■経営者の「不倫」の話

世間的には不倫といえば、いまや徹底的に叩かれるものですが、現実世界ではどうかというと、経営者の不倫なんかいくらでもあります。むしろ多いくらいです。

結果として、家庭が崩壊し、経営も崩壊するというのは想像に容易いと思いますが、案外不倫関係を維持しながら業績好調という経営者もいます。それは、家庭も維持しながら、それを踏まえた上で不倫関係も成立させているという強者。

不倫相手には、「自分は家庭がある。離婚もしない。それでもいいなら付き合う」ときちんとラインを引いています。こうやって、ものごとの善悪はともかく「安定させちゃう人」がいるのも事実です。まあ、人間なのでラインを引いても本気になっちゃうことはありますが……。

ちなみに、夫婦仲はいずれかが起業し、社長になるとほとんどの場合バランスが崩れます。それだけ、サラリーマンと社長が住んでいる世界が違うってことですが、いままでと同じようにはならなくなるんです。

社長になった方は、環境もあってどんどん成長していく。そして一方がそれについていけない。別世界の人に見えてしまう。だから、仮に起業した方が成功しても「昔のほうが良かった」と言ったり、足を引っ張ったりすることもあります。

成功に嫉妬するってことも。成功してお金が手に入って夢が叶うのに、家庭が崩壊するというのも皮肉な話ですね。

ちなみに、上場企業の場合は公私混同できません。財務諸表は公開しなければならないし、やってしまったらマスコミの格好の餌食です。上場企業の経営者、あるいはマスコミに狙われやすい経営者個人の知名度が高い会社などは、こうした公私混同や不倫関係なんかは狙われやすいので、ちょっと危険なシグナルだと言えます。

横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士

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