コロナ騒動、影響のまとめ。☆☆☆☆☆(2020年3月24日投稿記事)

【Think more.】コロナ騒動、影響のまとめ。☆☆☆☆☆

これで東京オリンピック延期を前提とした行動計画を考えなければならなくなりました。もう、期日通りの完全開催はないと見てよいでしょう。

IOC古参委員「7月24日には開幕しない」 米紙に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00000002-asahi-int

新型コロナ、小池都知事「首都の封鎖あり得る」
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200323-00000031-jnn-soci

あれほど頑なだった小池都知事も、ネガティブなニュアンスの発言をするように変化。首都の封鎖なんて言葉まで出る始末です。もはや「騒ぎすぎ」だけで済むものでもなく、真剣に対応を考えていくのが普通となるフェーズに入ってきたようです。

何度もお伝えしていますが、復習です。今回のコロナ騒動は、世の中で起きている(=報道されている)概念的なパンデミックと、実際に起こる健康被害に大きな乖離がありました。だから、ある種「観衆的」な見方をする人が多く、マスク騒動なんてカワイイものにフォーカスされていました。これが2月初旬くらいの話。

で、四谷会議でも書いてましたけど、実際の医療の現場では、もう1月くらいからは「SARS超え間違いなし」との声が多く、私もここまでとは思ってませんでしたが、ある程度の大事にはなるなと推測。でも、事態はそれを遥かに超えていきました。

3月に入り、空気がガラッと変化。日経平均株価の急落、世界同時株安を機に、多くの人が危機感を感じ、経済にも大きな影響が出始めました。これでもまだ乖離があって、もうちょっと整理すると、

・国内での概念的危機(影響大)
・国内での健康被害(影響小)
・国内での経済影響(局地的大)
・海外での概念的危機(影響大)
・海外での健康・経済被害(影響大)

と、感染症の被害では決して大きくない我が日本では、このように細分化して影響が出ているわけです。だから、案外呑気だとも言えます。東京オリンピックもどこかで「まあ、どんなかたちでもやるのではないかな」とか「まあ、収まるだろう」的な楽観視意見もあり(特にギリギリまでIOCも強硬姿勢を崩さなかったし)、これによって「楽観視」の空気感も強かったといえます。

関西大学教授の東京オリンピック不開催の場合の経済損失の算出によると(日本語変だな)、延期の場合が6408億円、中止の場合が4兆5151億円になるとという見込みで、これからその影響が如実に出てきます。で、問題なのがダメージを受けない業界もあるってことです。国家としては大損害。でも、ダメージを受けない、つまり国民全員での協力臨戦態勢にはならないというとんでもない状況になるってことです。日本人の悪い面が出る可能性がある、とも言えます。

何度も伝えているように、宿泊業、旅行業、飲食、イベント業界へのダメージは続きます。そして、それに関連した業界も同じ。航空、移動、食品、人材、サービス業、不動産なんかにも影響出ます。だから、今後はこれらの「不景気」を長期的に考えて計画を練る必要があるわけです。

まあ、一方でテレワークで生産性が上がるから大丈夫みたいな声もありますが、これはあまりにも楽観的過ぎです。確かにテレワークで生産性を上げ、その関連の消費(テレワークのシステムとか巣ごもり消費とか)もありますが、それはこれまであった商品が消える替わりの消費であり、生産性が短期間で国家的に上がるかといえば、国民全員臨戦態勢ではないので、それにも時間がかかります。

とはいえ、テレワーク(働き方の変化)は小さくも確実な突破口ではあるので、これはひとつの企業の指標になります。そして、何よりもやはり今は士業としては「資金繰り」の強化です。もちろん、クライアントに対するってこと。そして、混乱の世の中では、当然景気は悪くなり、買い控えが進み、消費は生活必需品が中心になり、不要なものは売れなくなります。

では、そんなときはどうしたらいいかといえば、自分自身は実力を身につける期間にするしかないでしょう。やるべきことをやり、今後を見据えて自分自身をどの方向で成長させていくか。そういうことをきちんと考えていく時期です。

朝から長文ですね。やるべきことはきっちり。悲観的絶望的に準備して、あとは楽観的に進む。そして、そういった中でも人生を楽しむ。さあ、頼りがいのある士業・コンサルタントが求められますよ。表面的なブランディングでは、もう何もできません。がんばりましょ。

では、仕事に戻りまーす。

*四谷会議:”無料”士業・コンサルタントオンラインサロン(横須賀輝尚主宰)


士業・コンサルタントのための無料オンラインサロン四谷会議です。「四谷会議」は、「新しい法律実務家の世界を創る」をミッションに日々活動し、士業の未来研究を行う横須賀輝尚の企画と頭脳、研究結果を公開し、あなたとともに「もっと考える」を身に付けることを目的としたオンラインサロンです。一般的なオンラインサロンと比べるとコミュニケーション性はやや薄め。基本的には横須賀輝尚が考えていることや継続中のプロジェクトの進行を記事で知ることができ、また企画にも参加ができる思考力を深めるためのオンラインサロンです。コンセプトはGet “Think more.”。Facebookグループアカウントがあれば、すぐに無料で入会できます。

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※2020年3月現在、450名以上のサロンメンバーが参加されています。

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