■AIは聞かれたことにしか答えない。
例えば、相続財産というと目に見える不動産や金銭がその主な対象です。しかし、実際には借金などの「負の財産」も相続されます。もし、故人となった被相続人が家族に隠れて個人的な借金をしていたら、それは気づきようがありません。 相続財産を遥かに超える借金などがあった場合、一般的には「相続放棄」と言って相続を放棄することができ、これによって借金を相続することもなくなります。しかしながら、相続放棄は一部の放棄が認められておらず、財産だけ相続し、借金は相続しないということは認められていません。 ですから、被相続人の借金を知らないまま、目に見える相続財産を相続してしまうと、自動的に借金まで相続してしまうことになります。AIは聞いていない事を先回りして教えてくれるほどまだ親切ではありません。 このように、クライアント自身がすべての問題に気づけているわけではないのです。そこに士業の活路があります。ほかにも、相続手続きは借金等のマイナスの相続財産まで特定でき、無事相続手続きが済んだとしても、相続税の検討がされていなかったら、せっかく相続した不動産を相続税の支払いのために売却しなければならない、ということも考えられます。 当然、質問に答えるだけで様々な手続きもやってくれません。
■顧客の潜在的ニーズをいかに引き出すか?
つまり、士業が生き残るための活路は、潜在的ニーズを引き出すことにあります。もちろん、その潜在的ニーズを引き出すためには、ヒアリング力やそのベースとなる人間関係の構築。そしてその潜在的ニーズに対応できる知識量や提案力が必要です。 これは企業法務などでも同じです。行政手続きのオンライン化やAIの台頭でその存続が危ぶまれています。行政書士は各種の許認可取得手続きを主な業務としています。単に手続きだけを行っていたらAIに取って代わってしまうでしょう。手続きにはゴールがありますので、そういう意味ではAIとの相性も良いと言えます。 となれば、顧客と接点があったときに、単に相談を受けるのではなく、経営に関するヒアリングをきちんと行い、その情報から様々な提案をすることが重要です。
最近のお知らせ
2024年4月19日「『違法な長時間労働を許容する劣悪企業に人材が流れてしまう』人手不足に苦労する”ホワイト企業”の悲鳴」横須賀輝尚の記事がPRESIDENT Onlineに掲載されました。
2024年3月11日【ファンタジーではない「潰れない会社」のリアル(横須賀輝尚 経営コンサルタント)】横須賀輝尚の記事がYahoo!ニュースに掲載されました。
*無料*【3/19】補助金申請業務の”大革命”生成AIを活用した「補助金エージェント」が、業界に大激震を起こす!開発者インタビュー オンラインセミナー 武田信幸(行政書士)×梅本匠(ズドーーーン株式会社)×横須賀輝尚
2024年2月22日【「観葉植物が枯れた」「オフィスの掃除が減った」は実はセーフ…プロが見ればわかる潰れる会社に見られる前兆 】横須賀輝尚の記事がPRESIDENT Onlineに掲載されました。
*無料*【4/4】たった1時間で”行政法の本質”がわかる士業のための行政法解説オンラインセミナー 服部真和(行政書士)×横須賀輝尚
プロ士業が教える”私の10冊”行政書士服部真和による「行政書士実務3年目までの必携実務書」オンラインセミナー
*無料*【2/19】”NOAH”「これから訪れる士業 未曾有の未来に、生き残っていく方法」 オンラインセミナー 横須賀輝尚(MC西岡里枝)
2024年1月7日【「社労士バブル」2024年に到来!?企業から引く手あまたの3つの理由とは?】横須賀輝尚の記事がダイヤモンドOnlineに掲載されました。
2023年10月30日 週刊女性にて、ジャニーズ事務所の新会社設立及び権利譲渡等について横須賀輝尚がコメントしました。
2023年10月13日【「潰れる会社にはビリヤード台がある」は本当か…行政書士が「あるとヤバい」「ないとヤバい」と説く会社の備品】横須賀輝尚の記事がPRESIDENT Onlineに掲載されました。
- おすすめ記事
- 特集記事