モチベーションが下がってしまったときの対処法

モチベーションに関する相談も10年間ずっと受けてきましたが、モチベーションは基本的に下がります。

モチベーションが下がっても気にしない

そこでいくつか大事なポイントがありますが、まずは「下がったときに気にしない」ことが大事です。モチベーションが下がったからダメだ、ということはありません。戻るまでのんびり待てばいいんです。

モチベーションに関して、私は「アベレージ」ということをずっと言ってきました。モチベーションは上げすぎても落ちるんです。例えば、自己啓発系のセミナーに出てモチベーションが上がるんだけれども、反動でまた下がってしまったりする。

そしてそこで、「なんで自分はできないんだろう」と思ってしまったりする。ですから、アベレージを維持することを結構重視する、ということは話しています。

自分なりのモチベーションの上げ方を理解する

モチベーションというのは人それぞれなので、自分なりのモチベーションの上げ方、モチベーションの維持のしかたを理解するということが結構大事だと思っています。例えば中には、朝起きてアントニオ猪木のテーマやロッキーのテーマをかけて自分を震え立たせるんです、というような人もいます。

このように音楽がキーになっている人もいますし、それは人によってバラバラです。人によって、全然モチベーション、動機の源泉というのが違うんですね。

自分に投げかける大事な質問として「あなたがモチベーションが上がった時はどんな時でしたか」というものがあります。「〜ですか」ではなくて「〜でしたか」と聞くのがポイントです。過去実際にあったことを聞くということですね。どんな時にモチベーションが上がったことがありますか、ということ。

人によっては、お客さんに感謝されたときにモチベーション上がったとか、勉強して新しいことを学んだ時にやる気が出たとか。あるいは周りに褒められたとか、おいしいものを食べたときや贅沢したときにやる気が出たとか、自分にご褒美が出せたときだったりとか。そういうものはそれぞれ違うので、過去の自分に聞いてみるということが一番大事です。

答えは「自分」が持っている

ちなみに私の場合はどうなのかというと、私が一番モチベーションを発揮するのは「追い詰められた時」です。そういう時には、とんでもないパワーを出すんですよ。普段は余力があるんです。例えば原稿でも、早く書くという追い込みをかけると書くんです。逆に、「1年あげるから好きな本を書いていいよ」と言われても、たいしたものが書けないのではと思ったりもします。

それから、会社に人を入れるなどして設備投資をしてお金を使ったりすると、ものすごくやる気になります。そうすることで「これは頑張らなきゃなぁ」と思うんですね。ですから、追い詰められる方がやっぱり力を発揮するというのが自分ではわかっています。もう少し楽な動機付けはないのかな、と思うところではありますが。

もちろん、こういうセミナーをしたいとか、こういう本を書きたいとか、そういった能動的なものもあるんです。しかし残念ながら私の場合は、そういう能動的なものよりも、追い込んでしまった方が力を発揮するのが分かっているので、無理な締め切り設定、無理な期限設定、過剰な投資みたいなことをする。

こういう方がやる気を出す、というか、スイッチが入るんですね。困難なことの方がやる気が出る。これは、人によってさまざまです。だから答えは自分が持っています。過去、自分がどんなシチュエーションでモチベーションが高かったのか。これを考えてみるのが一番いいです。必ずモチベーションが高まった瞬間というのはあると思うので。

そしてあとは、モチベーションが下がってもそういうときの自分を責めない。それはただ下がっているだけなので。そして、最終的には何のために仕事をしているのか、どこに行きたいのかというのがはっきりしていればしているほど、モチベーションは落ちにくいと思います。

横須賀輝尚

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